誰もが通る道…?
- 2011年06月11日
- Blog
父が先月末に新しい本を出版しました。
以前から何冊か書いていましたが、今回の本は介護について介護支援員やヘルパーさん向けに書いたものです。
内容は実践が主なので、実際に施設などで歯科医療を行う機会があった時は大変ためになると思われます。
とはいえ、実際に自分が人様のお世話になる という立場はなるべく避けたいですよね。
母はもう数年前から要介護5となり、施設で暮らしています。
歯は元々あまり良くなかったのですが、口からはもう食事が出来ない状態なので口腔ケアをあまりしてもらえず、歯がぐらついては抜いて を繰り返しています。
私が母の口の中を診てあげられたら一番良いのですが、毎日一緒にいられるわけではないので、なかなか施設の方針には口を出せずにおります…。
病気にならないようにするには、まずは自己管理が大切です。
先日”ためしてガッテン!”という番組で、ダイエットの特効薬がある?!というような特集をしていました。
内容は、アレルギーを引き起こす”ヒスタミン”の前駆物質である”ヒスチジン”を食前に摂りこむことによって食欲を抑えていこう というものでした。
ヒスチジンを出すには、1口につき30回噛む!という単純なことだけで良いそうで、これなら誰にでもできますよね!
軽度の肥満ならかえって体には良いそうですが、内臓脂肪がつくのはよくありませんので、この方法でしっかり体重を調整していきたいものです。
その方法には”噛む”という行為が一番重要です。
私たち歯科医が、皆様のお口の中をしっかりと管理していくことが全身の健康に繋がっていくんだということを、改めて認識した次第です。
また、咀嚼にはさらに、脳細胞を活発にするという重要な役割もあります。
父も歯は丈夫で、しっかりと自分の歯で噛んでいるようです。
そうして美味しい食事をして、頭を働かせて仕事をしていると、いくつになっても父のように矍鑠としていられるのでしょう。
両親とも、まだまだ長生きしてほしいですし、そのためにも私自身が益々健康でなければ!と思う私でした…。