父のこと

皆様こんにちは。先日の東京タワーは綺麗にライトアップされていましたね。何かの行事？で益々美しく彩られていましたが、この日はやるせない気持ちで、1人眺めていました。

この日、仲の良いお友達のお父様が亡くなり、彼女の憔悴しきった様子に、私までとてもとても淋しくなってしまいました。自分の父親が亡くなった時のことを思い出すと、彼女が今どんなに辛いことかと、容易に想像出来るからです。

彼女のお父様は一代で素晴らしい会社を立ち上げ、友人はお父様から会社を受け継いで発展させるべく、頑張ってきました。彼女は一人娘なので、いや、一人娘だからなのかわかりませんが、お父様とは激しい確執があった様子です。色々なボタンのかけ違いがあって頑なだったお父様が、危篤になってやっと彼女に心を開いてくれたそうです。

私の父も、私達4人の子供と色々なことがあり、私以外の子供達とはすっかり疎遠になっていました。他の兄弟は父のことをそれぞれの理由で嫌っていたからです。それでも、父の病気がかなり進行して先が長くないと分かった時、兄弟で話し合って、父を上海旅行に連れて行きました。父は車椅子を孫に押してもらって、とても楽しそうに旅を楽しんでいました。それが結局、父との最後の旅行になりましたが、多分もっともっと私達子供や孫と食事や旅を楽しみたかったのではないかなあと思うのです。昭和の頑固親父で、子供に自分から歩み寄ることが出来なかった父の姿が友人のお父様の姿と重なりました。

家族の方が、関係が拗れたら修復しにくいのかもしれないけど、やはり家族はお互いを思いやって助け合って生きていくべきですよね。私には家族はいないですが、せめて兄弟とはこれからも仲良くして、家族の関係では後悔なく生きて行きたいと思っています。