審美歯科医である私がなぜ歌を歌うのか
- 2025年02月28日
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皆様こんにちは!歯周病専門医、かみ合わせ専門医の資格をもつ審美歯科医 石田智子です。セラミック治療についてはお気軽にご相談くださいませ。
小さい頃から音楽が大好きで、3歳からピアノを習い出したらすぐに、自作の鼻歌を両親に披露するくらい歌うのが好きでした。
小学6年生の時にピアノコンクールで優勝したことでピアニストになりたいと切望しましたが、両親に手に職をつけてからでも音楽は出来るからと言われ、泣く泣く諦めました。
中学でバンド活動に目覚め、高校では校内ののど自慢で優勝、その時、将来は絶対にシンガーソングライターになるんだ!と思い、たくさんの曲を作りました。こちらのSeaside dream という曲もその中のひとつです。
私の育った秋田県大館市には海が無く、当時の私はただの田舎娘でしたから、詩の、碧く美しい海の色、寄せては返す波の音、彼氏との想い出 etc…これらは全部妄想でした。
詩の中で、
そばにいたいの もう一度 というところで
もうその彼とは会えない切なさを
そばにいたいNo more 一度 と韻を踏んだりしてみました。
今改めて読み返してみると、すごく背伸びしていて気恥ずかしいのですが、この頃の感性は自分にとっても宝物だったなあ、などと思っています。
この曲は、大学の軽音学部のライブで披露しましたが、機会があればまたバンドでフルコーラスを演奏してみたいです。
大学を卒業して歯科医になってからは、異業種の音楽仲間と共にバンド活動に勤しみ、街中のお店のコンセントを勝手に拝借してゲリラ路上ライブなどをたくさん行っていました。
ある時お店の人がすごい勢いで出てきたので、怒られるかと思いきや、君たちみたいな若者の音楽は素晴らしいね!と逆に喜んでいただき、お酒までご馳走になったことがありました。その時のお店の方とはいまだに連絡を取り合っていて、音楽には人と人を繋げていく力があるということを実感しています。
その後、歯科の勉強でメルボルンに留学した時は全くお金が無くて、メイガンというギタリストと組んバスキング(オーストラリアではストリートパフォーマンスのことをそう言っていました)を行ってお小遣いを稼いでいました。ギターケースにたまにお札が入ると本当に嬉しかったのを覚えています。その時1番喜ばれたのは、やはりあの曲、スキヤキソングでした!
帰国してからは歯科医院に勤務しながら小さな音楽事務所に所属して、パーティなどの余興で歌の仕事をさせていただいていましたが、クリニックを開業することを機に、全部の音楽活動を辞めました。
開業してからは診療に邁進する日々だったものの、歌うことをどうしても諦め切れず、自分の結婚式で歌ったりしている内に、歯科医師会のパーティで歌うお仕事などポツポツいただくようになり、その頃知り合ったピアニストの川畑淳さんと1枚目のCDをリリースしました。川畑さんはご存知の通り、今もSatoko&Swingin’Blue の要の存在です。
そのCDをたまたま峯岸暁さんが聴いてくださり、ライブをやったらどうだろう?と1回目のライブを倶楽湾という中華のレストランで開催することになりました。こちらには音響設備が無かったので、音響ををプロの峯岸さんにお願いして、ライブの出来る環境を作っていただき大変助かりました。
その頃は私の父がまだ生きていて、秋田からわざわざライブを観にきてくれました。私がジャズに目覚めたのも父の影響でしたから、父は本当に喜んでくれて、大館市で凱旋公演したらどうだ?と言い出すしまつ。もちろん実現はしませんでしたが(笑)。
そして、回を重ねる毎にたくさんの方たちにご参加いただけるようになり、もう少し大きな会場にしたら?と花村勇社長がブルーノート東京の伊藤社長に話してくださったところご快諾いただき、それがブルーノート東京でのライブの始まりとなりました。お陰様でブルーノート東京でのライブも今年で6回目となります。
そしてそれを境に、ライブは私達の音楽をお楽しみいただくだけでなく、両親も熱心に行っていたボランティア活動を軸に開催することを決めて、今のようなスタイルとなりました。
私が応援している児童養護施設 至誠学園には、なんらかの理由で親御様と暮らせなくなった子供達がたくさん住んでいます。私には子供がいないので、至誠学園の子供達はじめ、子供の為に何か出来ることをしたい!という気持ちで、微力ながらボランティア活動をさせていただいております。
ライブで毎回演奏するのはテネシーワルツです。この曲は、私がカラオケで歌うと両親が恥ずかしそうにワルツを踊る、という両親と私の思い出の曲です。ライブでは毎回違うアレンジで演奏しているのですが、歌っている時はいつも両親がそばにいてくれているような気がするのです。
両親は亡くなり、愛犬のルンちゃんも亡くなってしまって私は1人だけど、
歌を通じてたくさんの方に思いを伝えることが出来て、微力ながら至誠学園も応援することが出来て、やっと自分が生きていく意味を見出せたような気がしています。
歌うことは私の生きている証であり、幸せの原点なのです。
今年、このライブも10回目となります。
2025年6月10日火曜日
Satoko&Swingin’Blue @ブルーノート東京
また今回もたくさんの方々に音楽をお楽しみいただけますよう、至誠学園へ皆様からのたくさんのお気持ちをお預かり出来ますよう、準備を重ねてまいります。
10回目の節目ということで、皆様にさらに喜んでいただけるような仕掛けもご用意しております!
皆様のご参加を心からお待ち致しております。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
ご参加希望の方は私にご連絡をいただけましたら幸いでございます。