招福楼
- 2024年10月15日
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皆様こんにちは!連休明け、バタバタとお仕事を頑張っております!
昨日のブログの続きのお話です。連休は滋賀県の招福楼というお店でお食事してまいりました。こちらは江戸時代から続く老舗の懐石料理屋さんで、素材を生かした、全く華美ではないけど滋味深い御料理を出してくださいます。10月は菊の季節ということで、床の間には菊のお花が飾られていました。この菊は花の部分だけで、その上に綿が置いてありました。
これは、菊のお花に朝露が溜まりその朝露の染み込んだ綿で身体を拭くと無病息災となるという慣習を表現したものだそうです。その綿は昔、天皇に献上されていたとのこと。色々な興味深い慣習があるものですね。
御料理は全て美しく、それでいて、お花などの装飾は一切ありません。これも、床の間にお花を飾るのに御料理にもお花があったら床の間が引き立たなくなるから、という引き算の美学だそうです。
山形の食用菊や私の地元秋田のとんぶりや、地元の近江牛など、日本各地の旬の食材が使われていたのも素晴らしかったです。
招福楼さんの御料理は、伝統や経験、お客様に支えられて、脈々と受け継がれて行くのでしょう。またぜひ訪れてみたいです。